琉生くんにとって、これは衝撃的な自己紹介で。
きっと「……は?」って感じだったと思う。
なのに、琉生くんは誠実な態度で言ってくれたんだ。
『すみません。気持ちには応えられません』
うん、そうだよね。
わかってる。
そう言われることを前提に決めたルールなんだから。
『これから、毎日「好き」って言いに来るね』
『え!?今俺、告白断って……』
『だけど、私が言いたいの。ごめんね、わがままで』
私にはそうしたい理由があった。
私には伝えたい理由があった。
そのルールを決めた理由が、私にはあったんだ。
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