「で、君、名前はなんて言うの?」



私が1人で赤くなっていると名前を聞かれた。



「前田那姫(まえだ なき)です」



「君に似合った可愛い名前だね」



そんなことを言われ再び赤くなる。



「じゃあ、クラスまで案内してくれるかい?」



「あっ、はい!」



それから私は東先輩をクラスまで案内した。



「とうちゃーく!」



東先輩は教卓にノートを置くと大きく伸びをしていた。



「東先輩ありがとうございます!」



そしてそんな東先輩に深々と頭を下げお礼をする。

学園の王子様にノートを運ばせた私は色々とヤバイだろう。