今わたしは落ちる瞬間
隣には笑顔満点の蓮
『ギャー!』
死ぬ...。恐すぎる

10分前
『どこ行くの?』
『もちろんあれ!』
蓮が指したのはほぼ直角のジェットコースター
『行くぞ!』
また、手を引っ張られる
『無理...』
『あ?』
『うち、ジェットコースター苦手なの!』
『そんなの知るかよ! いいから行くぞ!』
もしかしてこの人はドS?
『一人で乗りなよ。待っとくから』
『だめ!一緒じゃなきゃ意味ない』
意味わかんない。
『なんでよ!』
『さっきから寂しそうな顔してるから...。』
『は?』
『なんでもない!乗るよ!』
なんか言ってたけど聞こえなかった
結局、無理やり乗らされた

そして今、
『足が...』
『震えるか?はっはっは!』
『なんで笑えんの?』
『だってお前の顔おもれぇもん』
『うるさい!』
そう言いつつも蓮につられて笑ってしまった
『笑えんじゃん?』
『えっ?』
『笑ってたほうが可愛いぞ?』
『蓮ってそんなこと言うんだ...。』
ついついつぶやいてしまった
『うるせぇ! 今のは取り消しだ! ブス!』
意味わかんないけど、これが蓮の優しさなのかも...。
蓮にそう言われた後、そう言えば笑ってなかったかも。
私は、決まった人にしか笑顔をみせない
でも蓮はいい人そう...。
だから、それからはずっと笑顔でいた

その後も、蓮のワガママを聞きいろんなんに乗った
『あっ!』
『どした?』
『美紀からだ』
美紀からメールがきた
『なんて?』
『(智輝と一通り回ったけん、朝集合した場所で待ってるね!)だって』
『そ? じゃ、行くか?』
『そうだね』
だいぶ蓮にも慣れてきた
蓮は面白い
そして、優しかった