「何で勝手に自己完結してんだよ!

オレ、彼女いるなんて言ってねーし」


「へ?…リク…?」


「オレの話しも聞かずに、どんどん

突っ走るなよ」



さっきよりも、強い力で抱き締められて
リクの心臓の音と体温をすごく感じられる。



「言っとくけどな。

オレはココが違うヤツを好きな時から



ずっとずっと



ココしか見てねぇーんだよ!!」




え???




ゆっくり体を離されて、リクに覗き込まれた。



「遅いんだよ。


こっちは何年も前から…


待ちくたびれてるんだよ!」


「…ほんと…?」



ポロポロと零れ落ちる涙で、視界が
ぼやけていく…