それから1週間……また1週間とコウは学校に来続けた……そしてついに……



廊下****昼休み

カ「!!……ユウ君!!いや〜来てくれて助かった!!」
ユ「……!……なに……?」ビクッ
カ「いや〜コウが大変でさ〜!昨日なんて『あいつまだ来ねぇのかぁぁっ!!』って騒いでたぜ?」
ユ「は?……なんで?」
カ「あ?なんだよ 約束したんじゃねぇの?勉強教えるって」
ユ「!!」

あいつ……律儀にそんなこと……確かに教えるとは言ったけど……

カ「コウなら今 学校来てるぜ!会いに行ってやれや」
ユ「うん……!わざわざ……ありがとうございます……」
カ「礼には及ばねぇよ!あと敬語辞めぃ!」
ユ「うっ……うん!ありがとう!」

……改心でもしたのか?コウは……

教室****

ガララッ……

コ「!!ユウ!てめぇ!!!」ズカズカ
ユ「ひっ!!ごめんなさい!ごめんなさい!!」
コ「遅いじゃねぇか!!心配したんだぞ!」
ユ「ごっ……え?」
コ「今日も来ないのかと思ったじゃねぇか!!」
ユ「え……え……?」

心配……してくれてたのか……?

ユ「心配かけて……ごめんなさい……」
コ「……へっ!分かりゃいいよ!じゃあ!今日の放課後!教えてくれ!」
ユ「ええ!?……放課後!?」
コ「……?なんか問題でも?」
ユ「いやっ……なにも……ない」

……くそっ……英語だけ受けて帰ろうと思ったのに……

放課後****

谷「……おっ!やってるやってる……」

ユ「それで……これがこうなるから……」
コ「おおお!すげぇ!分かった!!」
ユ「なんだ 全然出来るじゃん」
コ「へへっ!ユウのおかげだぜ!ありがとうな!」ニカッ
ユ「……っ!」

……コウの笑顔は……まっすぐで綺麗だ……他のやつとは違う……

コ「こ〜んなバカな俺でも解けるなら!カイも連れて来ればよかったぜ〜」
ユ「コウ君はバカじゃ無くて 授業中寝なければ平均点は取れるよ」
コ「へいへーい 分かってますぅ〜」
ユ「それほんとに分かってんのか?」フフッ
コ「……」

……ユウの野郎…

コ「お前……」
ユ「っ……!!」

ヤベッ!機嫌損ねたかっ……?

コ「ちゃんと笑えんじゃん」ニカッ
ユ「……え?」
コ「今まで……ん〜なんつーか……苦笑いみたいな……?変な笑い方だったからさ…それがお前の笑い方なのかな〜って思ってたけど……ちゃんと笑えんじゃん?」ニコッ
ユ「っ……そっ……そうだったのか……//」

……そんなに不自然に笑ってたか…ハズっ……//

コ「? 何赤くなってんの?」
ユ「ふぇっ!?……なっ…なってねぇよ…!」
コ「……」
ユ「……なに……」
コ「……」コチョコチョッ
ユ「ひあっ……!!なっ…なんだよ!!?」

へっ……変な声出しちまった……///

コ「お前……笑うと結構……可愛いぞ?」
ユ「はぁ!?意味分かんねぇよ!大体!男に可愛いって言われても嬉しくねぇよ!ふざけんな!」
コ「俺はふざけてねぇよ?ただ単に可愛いなって思っただけだ」

こいつっ……マジで言ってんのか……!?

コ「でも 可愛いってだけで恋愛感情は無いから安心しろ!それは死んでもありえねぇから!」
ユ「はっ……ははっ……だよな……」

ふうぅーーー……焦った……

谷「何イチャイチャしてんの」
ユ「っ!!先生!?」
コ「イチャイチャなんてしてねぇっての 目腐ってんじゃねぇの?」
谷「腐ってますぅ〜どうせ腐女子ですぅ〜それよりコウ君?ちゃんとやってる?」
コ「やってるっての……」
谷「……そっか……偉い偉いっ!」バシバシ
コ「なっ…なんだよ!!急に!褒めやがって……気色わりぃ!」
谷「気色悪いとはなによ〜!せっかく勉強する場所と時間をあげてやったってのに〜!ご褒美頂戴よね?」
コ「は?ご褒美?」