「あ〜……誰に仕掛けようか……」
「誰だっていいだろっ どーせビビって何もできねぇさ♪」
「…カイはどんだけポジティブなんだよ…」
「そうか〜?そうでもしねぇと やってけねぇって!……あっ!あいつはどうだ!?」
「ん?…あいつは……俺のクラスの確か……」
「あ?なんだよ知り合いかよ〜」
「いや 名前も知らねぇ」ドーン
「んじゃ!問題ねぇな♪さっさと行くぜ!」


はぁー……数学だけ受けて帰れば良かった……

「お"い」ザッ
「ひっ……!なっ…何か……?」ビクッ
「金だよ金ぇ!さっさとよこせ!!」
「いっ…いや…お金…今日持ってきて無い…」
「はぁぁ!?何ゴチャゴチャ言ってんだぁ!?」クワッ!!
「聞こえねぇよ!!このガリ勉がぁ!!」クワッ!!
「いやっ……ほんとにっ……」ビクビク……

『こらぁぁーーーっ!!!何してんのぉ!!!』

「ゲッ!!鬼川っ!!!」
「まぁたカイ君とつるんでぇ!!そして私は鬼川じゃ無いっ!!谷川!!担任なんだからちゃんと呼んでって言ってるでしょ!!」
「かっ……カイっ!!……あ"?!」
「あ……あの子なら……とっくに……」
「……あの野郎っ!!」
「あなたは職員室に来なさい 今すぐに」ゴゴゴ……
「ひいっ!!」

クッソっ!!カイの野郎……さっさと逃げやがって……!!

「あ…あの…俺は…帰って良いですか?」
「あなたも来て!」

ゲッ……マジかよ……

「なんで……?」
「あなたとは お話したいことがあるのよ!さっ おいで!」
「はぁ……」

2時間後****

『はぁ〜……』

あの鬼川め……グーで殴りやがった……っ!ケンカすんなって言ってんのはあいつだろうがっ!!しかもどんだけ説教続いたんだ……ゲッ!!1時間以上じゃねぇか!!ふざけんな!!

あーあ……勉強しなくてもいいからおいでとか……俺はあのクラスでやっていける気がしないから行かないのに……邪魔しないで欲しいな……何も分かっちゃいない……毎回言われること同じだし……

「学校って……つまらないな……」ボソッ
「あ"ぁ?」
「えっ……!いやっ……その……」
「……今……なんてった?」
「がっ……学校はつまらない……?」

ガシィッ!!……

「!!?」ビクゥッ
「ほんっとそれな!!!学校なんてクソ喰らえって感じだよな!!!」
「えぇ…!……お…おう」
「いや〜 さっきはカツアゲなんてして悪かったな!」
「いや……大丈夫……」

なんだこいつ……

「で? お前」
「え?……」
「名前だよ名前!!」
「ゆ……ユウ…だけど」
「ユウか!俺はコウ!よろしくな!!」バシッ
「うっ……うん……」

なんだよ……いきなり態度変えて……