その後****

ユ「……じゃあ…頑張ってな……」
コ「お…おう……邪魔したな……」

2人『き……気まずいっ……!』

コ「あっ…あのさっ!…さっきは……悪かった……」
ユ「いやっ!も…もう過ぎたことだしっ!気にすんなって!」
コ「悪かった!すまん!じゃ…じゃあな!」
ユ「お…おう!気をつけてなっ!!」

タタタタッ……

ユ「……はぁぁ……」

笑うと……可愛い……か………
あいつの前だと…ほんと調子狂うわ……

ユ「はぁ……はぁ……」ゼー…ハー……

いっ……今考えれば……
可愛いって……女に使うワードじゃん……!
それに………あいつの……色気っ……

ユ「……じゃねえよ!!!何考えてんだ!!」

っ………あいつ……自覚あんのかよ……

ユ「……ねぇな あいつだしな……」

……なんで…いつまでもこんな気持ちなんだよ…
気持ちわりぃ……苦しい………

ユ「数学…やんなきゃな……」

テスト当日****

ガララッ……

谷「は〜い席ついて〜!みんな!今日は分かってるとは思うけど 数学のテストだからね!」

ドヨドヨ……

谷「さっ!気合い入れていくわよ!ねっ?コウ君?」ニヤッ
コ「……おう……」
谷「ちょっと〜テンション低いわよっ!コウ君はちゃんと勉強してきたんだから!大丈夫よ!もちろん!ユウ君もね!」
ユ「……はい」

コウ……大丈夫か?……顔死んでるぞ……?

谷「じゃあ……始め!!」

テスト中****

ユ「……っふぅ……」

終わった……まぁまぁだな……
コウは……おっ……?ペンが動いてる……!
良かった……

コ「……」

くそっ!!……全然分かんねぇよ!!
昨日……あんなにやったのに……!
ユウに…あんなに教えてもらったのに……!
……ちくしょう……!

テスト後****

ユ「コウ……どうだった?」
コ「……死んだ……」チーン
ユ「でも結構ペン動いてたぞ?」
ユ「……全然…分かんなかった……ユウが……あんなに教えてくれたのに……!」
ユ「……大丈夫だ…絶対平均点より高い!」
コ「……ユウ……」

谷「テストは!今日のホームルームで渡しますね!それじゃ!お疲れ様〜」

ユ「……」

コウのテストが……平均点超えてますようにっ!

ホームルーム****

谷「じゃあ……皆さんお待ちかねのテスト返却で〜す!呼ばれた人から来てね!じゃあ……」
ユ「……」

来た……

谷「次!ユウは……惜しいっ!1個間違いっ!!それ以外は完璧!頑張ったわね!」
ユ「98点……」

こんなもんか……

谷「そして……コウ君……おいで」
コ「……はぁ……」ガタッ

どうか……どうか超えてろっ……!平均点!!

谷「コウ君……なんと……初の50点代!」
コ「!!」

上がった……点数上がった……!!

コ「うっ……しゃあぁ!」
ユ「……!凄いじゃん!上がったじゃん!!」
コ「こんだけマシな点数取れたの!高校入って初めてだぜ!!」
ユ「んん!?……お…おう……!!」

はっ……初だったのか……

ユ「で!何点だ?」
コ「おう!58点!!」
ユ「あと少しで60点じゃん!やったな!!」
コ「っへへ!!」

谷「盛り上がってる所悪いけど…平均点発表するわよ?……黒板に書くわね」

{平均点…59.2点}

コ「59……点……」
ユ「嘘……あと1点じゃん……」
谷「赤点は45点以下よ 補習あるからね!」
コ「……平均点……取れなかった……!」
谷「やったじゃんコウ君!脱補習じゃない!」
ユ「あの…先生……平均点……」
谷「あ……でも……補習よりいいじゃない…?ある意味…あれは…私の趣味だしさ……約束は守って欲しいけど……」
コ「…………いいよ谷川……やるから……」

谷「コウ君…………分かった……ゲーム機返す!」
コ「! いいのか……?」
谷「いいわよ いいわよ!その代わり!また3パターン撮らせてもらうわよ?」
コ「いいぞ!サンキューなゲーム機!」
谷「いいっていいって!」
ユ「……」

あれ?……俺も参加?……写真……

コ「っつー訳で!放課後来いよ!ユウ!」
ユ「あ……やっぱし?……分かったよ……」

あー……こうやってまた……流されるんだな……