「で、新入部員の坂下瑠華ちゃんと黒木奈未ちゃんね!」




部員に続きあたし達の紹介をしてくれた先輩の言葉にあたしと奈未は頭を下げた。





「部活の内容は基本的に自由だから!俺は1年で居なくなっちゃうけど楽しくやろうね!」




「じ、自由ですか??」





「うん、自由だよ!何して楽しんでもいいけど部活には来ること!これ部活ルールね」




いやいやいやそんな爽やかな笑顔で言われましても...。




「写真部って写真取らないんですか...?」




「写真撮りたい時はとってもいいよー!ただほかのこともして楽しんだ方が青春できるじゃん」




「あ、確かに!」




あたしはその言葉に笑顔になりつい大きな声になってしまった。



「はは!瑠華ちゃん素直!」




秀也先輩の笑い声は伝染して楓先輩と和葉先輩までもが笑い出す。
隣の奈未も苦笑いだ恥ずかしい。




でも楽しくやっていけそうだなぁ。

いい先輩、いい部活に恵まれた
この時本当にそう思った。
中学の頃を塗り替える程の青春を出来ると期待に胸が膨らんでいた。