今でもまだ後悔が凄くあって鮮明に覚えているのは、お父さんが食べたがっていた鯛を私がほとんど食べてしまった事。

お父さんは強がって笑いながら怒っていたけど、それは笑ってたんじゃなくて顔が引き攣ってたんだ。

あの時のお父さんの泣きそうな顔が今でも忘れられない。

家はどちらかと言うと貧乏な方だったから鯛なんて凄く珍しかった。

しかもお父さんは、自分の作った料理を食べなかった。
いつもいつも、ビールとおつまみだけ。

私以外の皆がお父さんのために残していたのに、私はそれを勘違いしてほとんど食べてしまった。

物凄く後悔している。