ま ず は !
クラス全員を
味方につけなきゃ。
だからあの2人を
なんとかしなきゃね
「柚子、凛。
あたしもうさ~
なんだって
できるっぽい。」
「‥ぶっは!
最強じゃ~ん!」
「鞠村が死ぬまで
あたしなんでも
できるもんね~。」
「もち♪
そうこなきゃ♪」
3人で顔を
見合わせて
ニッコリと
笑った_。
―
「雲谷くん、
ちょっと来て!」
あたしは笑顔で
さっき乗り気じゃ
なかった男子の1人
雲谷涼平
を理科準備室に
呼び出した。
理科担当の教師達は
ほとんど職員室に
いる為、この教室は
いつも空なのだ。
「‥なに?」
怪訝そうな顔で
雲谷があたしを見る。
「雲谷くんは~
紗織のこと大好き
なんだよねえ?」