鞠村紗織の背中を
踏みつけて、
髪の毛をグイッと
引っ張った。
苦しそうに歪んだ
鞠村紗織の顔、
「ぶっさいく~♪」
あはっ♪
みんな笑ってる!
なんかあたしまで
楽しくなってきた!
そういえばあたし
イライラして
たんだけどさあ、
それってこいつの
せいじゃない?
全部こいつのせいで
上手くいかないんだ
‥そっかあ~、
鞠村紗織の顔面を
勢いよく踏みつけ、
頬をグリグリと
床に押し付ける。
わあ~、
超醜いよっ!
「菜央ちゃんナイス!
まじこいつキモい!」
「あたし、なんか
ストレス解消になる!
超楽しいよ~!」
「ぶははっ!
菜央って隠れS!」
あはは!
あはははは!
最後に踵で顎を
蹴り上げて、
あたしはみんなの
方に向き直る。
「今日から鞠村殺し
始めちゃおっか!
ストレス解消に
なるし、楽しいよ!」
お~っ!と
歓声がわく。
―しかし乗り気
じゃない男子が
2名いる。
ふう~ん、
鞠村に惚れてんだ?
‥気にくわない