「菜央~、
起きなさ~い」
「‥起きてるし、」
目覚めは最悪。
嫌な夢を見た。
もちろん旭の夢。
あたしの体が
貪られている夢。
「まじ消したい過去。」
イライラしながら
髪の毛を巻いて、
化粧もして、‥
ああもう!
上手くいかない!
あたしは物凄く
イライラしていた
イライラしながら
家を出た。
―
教室に入ると、
紗織がボコられてた。
鼻からは血が出てて
唇も切れて出血。
バキッ―
「ううっ‥」
「ブスが調子に
のってん、なっ!」
凛が紗織の腹部に
思いっきり蹴りを
いれた。
‥うっわあ~
痛そうだなあ、
「菜央もやんなよ!
楽しいよ!」
「‥えっ、」
あたしもやんの?
いやいや、
あたし暴力とか
苦手なんだけど!
と思いつつ鞠村紗織に
近付いてくあたし。
うつ伏せに倒れていた
鞠村紗織があたしを
睨むようにして
見つめている。
ブチッ―
こいつ、睨みながら
笑ってんだけど。
なにこの
[奪ってやりました]
みたいな顔‥
まじ殺す