「でも校舎さんの情報によると、断ったそうです。好きでも嫌いでもない人と交際は出来ないと」

「あらら。ところで誰に告白されたか……までは分からないよね」

「はい……そこまでは流石に」

「2年生の確か……笹原(ささはら)さんです」


本人がいないと言うのに話はどんどん進んで行き、誰もが今蛍人がそこにいると言う事を忘れていた頃だ。

突然の本人の発言に誰もが心臓をドキリと高鳴らせたと言う。


「い、いつから……!」

「えーっと……誰に告白されたか、って下りからですかね」


そこにはジャージ姿の蛍人の姿が。

中性的な印象である蛍人には何故か学校指定の白ジャージがよく似合う。