「自分は役員になれる自信があったのですか……? えっと、榊先輩」

「それは……」

「奏は予知能力持っているんだよ。だから今日の出来事も予知していたって事。
自分を過信していたとかそんなんじゃないから安心しなって」


蛍人の疑問に奏が答えようとした時、奏と同学年の旭が彼の代わりに蛍人に説明をした。

質問をした蛍人だけでなく、咲と佐和も納得の表情を見せていた。

柚太は既にそれを知っていたからか、さほど驚く様子は見せなかった、が……。



「おい、佐和。お前も俺と一緒になって選んだんだろう? 何知りませんでしたって顔をしている?」