「今なら何でも出来そうな気がするの!
だって会長になれる事になったんだから! だから榊君、貴方には負けない」


頼まれてもいないのに里緒は沢谷からマイクをぶんどると、真っ先に宣戦布告にも似た挑発を奏に仕掛けた。

だがその相手を誤っていた。相手がもっと単純な柚太や旭であれば乗っかっていたのかもしれない。


「マイクってこれだけですか?  さっきからずっと気になっていたんですが」


里緒の挑発に乗る事もなく、冷静なままの奏はマイクが1本だけしかないのかと指摘する。

それを聞き、すぐに匡平はまだあると2本ほどマイクを持っていない沢谷と奏にそれぞれ手渡す。

彼らが匡平に一言礼をした所で、里緒は無視された事にイラ立ちを覚えていたのか……。