まだ何も知らなかった佐和、蛍人、咲の3人は言葉を出さない代わりに驚きを顔で表す。
「さっき幽霊のカップルに助けて貰ったんで。その幽霊達が望んでいる事をしてあげただけです。
……にしても、何で気付いたんですか。幽霊の事なんて話していなかったのに。
オレのクラスメイトや奏じゃあるまいし」
「さっき聞こえたから。“超音痴の旭があんなに歌える訳がない”って会話が。
だから別人が歌っていたのかな、とか思った。ただそれだけ」
少しの会話でそこまで推測するなんて凄い、と旭は思ったが口にはしなかった。
なんとなく言うのが嫌だったからなのかもしれない。
「さっき幽霊のカップルに助けて貰ったんで。その幽霊達が望んでいる事をしてあげただけです。
……にしても、何で気付いたんですか。幽霊の事なんて話していなかったのに。
オレのクラスメイトや奏じゃあるまいし」
「さっき聞こえたから。“超音痴の旭があんなに歌える訳がない”って会話が。
だから別人が歌っていたのかな、とか思った。ただそれだけ」
少しの会話でそこまで推測するなんて凄い、と旭は思ったが口にはしなかった。
なんとなく言うのが嫌だったからなのかもしれない。