「……さて、落ち着いたか? これで普通科が2勝1敗1分で特別科が1勝2敗1分か。
古瀬、後がなくなったな。大丈夫か? 残っているのはお前ともう1人だけど」
蛍人から再びマイクを受け取り、事態がおさまったのを見計らった沢谷が、
後がなくなった状況でも動じない柚太に言葉をかけたのはそれからすぐの事だった。
柚太は黙ったまま何も言わずにその場にかたまるだけで、沢谷の問い掛けには応じなかった。
無視されてしまった沢谷はイラっとしたのか、軽く柚太を怒鳴りつけるが……。
「ユズは多分精神統一の為に自分の世界に入っているだけだから。
もしくはトイレを我慢しているだけ。だから気にしないで。ね?
次行っちゃってくれると助かるよ。それまでにはユズも何とかなっていると思うから」
「明らかに違うと思うけど……真山が言うなら仕方ないか。じゃあ、次」
古瀬、後がなくなったな。大丈夫か? 残っているのはお前ともう1人だけど」
蛍人から再びマイクを受け取り、事態がおさまったのを見計らった沢谷が、
後がなくなった状況でも動じない柚太に言葉をかけたのはそれからすぐの事だった。
柚太は黙ったまま何も言わずにその場にかたまるだけで、沢谷の問い掛けには応じなかった。
無視されてしまった沢谷はイラっとしたのか、軽く柚太を怒鳴りつけるが……。
「ユズは多分精神統一の為に自分の世界に入っているだけだから。
もしくはトイレを我慢しているだけ。だから気にしないで。ね?
次行っちゃってくれると助かるよ。それまでにはユズも何とかなっていると思うから」
「明らかに違うと思うけど……真山が言うなら仕方ないか。じゃあ、次」