「旭、古瀬先輩。何でボクを見るんですか」
2人のその視線はまるで沢谷が奏に似ているとでも言いたげな視線であった。
だがそれを口にしたら何を言われるか分からないからか、2人共黙ったまま。そのまま再び視線を戻した。
「さ、気を取り直して……どっちからにする?」
「僕からで良いですか? 早く歌っておいた方が楽なので」
「私は構いませんよ」
珍しく蛍人が自ら先に歌うと名乗り出る。
歌う曲名を沢谷に告げた所で、ぼんやりとマイクを片手に曲が流れるのを待った。
匡平が“告白を断った人数は1クラス分”という衝撃的な暴露をしても、佐和同様に動じる事もなく。
2人のその視線はまるで沢谷が奏に似ているとでも言いたげな視線であった。
だがそれを口にしたら何を言われるか分からないからか、2人共黙ったまま。そのまま再び視線を戻した。
「さ、気を取り直して……どっちからにする?」
「僕からで良いですか? 早く歌っておいた方が楽なので」
「私は構いませんよ」
珍しく蛍人が自ら先に歌うと名乗り出る。
歌う曲名を沢谷に告げた所で、ぼんやりとマイクを片手に曲が流れるのを待った。
匡平が“告白を断った人数は1クラス分”という衝撃的な暴露をしても、佐和同様に動じる事もなく。