その言葉を聞いた旭は思わず“奏も意外にモテる”と何故か自慢げに語るが……。


「そうですよね……昨日だって榊先輩は卒業生じゃないのに、
第二ボタンが欲しいと寄って来た方が何人もいたと校舎さんや雑草さんが教えてくれました……」

「……!? わ、悪かった……でもボタンくらい譲ってやれ、って!」

「何の話をしているか分からないけど、そろそろ対決が始まるから見てあげないと」


突然声のトーンを落とし、暗くなる咲。

旭が慌てていると話を聞いていなかった奏がその流れを切るかのように、

対決を見届ける事を2人にうながす。困っていた所に救いの手。旭は奏に心の中で感謝した。