「あ、有難うございました」


2人が完全に天へ昇ったのを見届けた後、旭はペコリとお辞儀をし、

そのまま他の生徒会メンバーの元へと戻って行った。


「榊先輩が言っていた事と全然違う……上手いじゃないですか!」


まだ余韻が冷めない咲が半ば興奮気味に誰よりも先に、戻って来た旭へ言葉を投げた。

それには佐和や蛍人も同感だったらしく、佐和に至っては旭の頭をグシャグシャとなで回したと言う。


「なあ、遠山。それは遠山の実力ではなくて、第三者の実力だよな?」


ようやく事実を理解した柚太が一言。

佐和に揉みくちゃにされていた旭は、あっさりと事実を認めた。