「俺の事はどうでも良い。見てみろ。佐和だって確実に勝てると思うんだけど」

「それっていった……!? 柚太先輩の言葉、確かに納得です」

「確かに」

「え、でもそれって失礼なんじゃ……? 勝てそうな気はしますけど」

「うん。勝てると思うよ」


柚太の言葉に促されるがままに見、特別科生徒か誰もが勝利を確信した佐和の対戦相手。それは……。


「あ、昭和の人だ」

「歌うのは昭和の歌か?」