「お前、そんなに熱血だったか? まあ良いか。やれるだけやれ。生ける伝説君?」


エールになのかエールでないのか。これも一応彼なりの応援の仕方だろう。

旭が“言われなくても!”と張り切った所で、今度は彼先攻で第2対決の戦いが始まった。


「理事長。アイツの歌う歌はもう決まっているので、教えます」


旭が歌う曲目を発表しようとする少し前の事。

沢谷が匡平に旭が歌う歌をこっそりと彼にだけ分かるように耳打ちする。

その曲目に匡平は笑いを堪え切れないようで、妙に表情がひきつっているのが見て分かる。


「オレは……」

「良い。曲名は言わなくて。もう分かっているから。それじゃあ第2対決先攻。
最近の悩みは一部の女子から何故か同性愛者だと思われている事だと言う、特別科遠山。
…………はりきってどうぞ」