だから耳栓が必要になって来たという訳だ。

壇上から見ている全員を見ても、表情は2つに分かれている。

旭の歌対策に耳栓や音楽プレーヤー等を用意して来て良かったと喜ぶ姿と、

うっかり忘れてどうしようと青ざめる姿。今から購買へ買いに行こうとしてもそれは無駄な事である。

本来この日は学校が休み。購買はやっていない。

例えもしやっていたとしても、前日の内に耳栓は完売してしまっている為買えはしない。

旭の歌はそれだけ破壊力があると言う事を物語っている。

何も用意していない佐和や蛍人も強く耳を塞ぐ事で、難を逃れようと考えているだろう。

例え手で塞ぐ事の方が耳栓よりも効果は薄いと分かっていても、やらないよりはマシである。