(見えていないなら余計に絶好のチャンスだったのになぁ……)
そうやって咲が悶々としている時、気付けば壇上の中心には第2対決で競う2人が並んでいた。
その2人を見た途端、奏が悶々としたままの咲に慌ててあるお願いをした。
「そんなに深く悔やむ理由は分からないけど……いつまでも引きずっていると、大変な事になる。
……しっかりと耳に詰めてね」
そう言って彼が咲に渡したのは耳栓。咲が辺りを見回せば柚太が耳栓の準備を始めていた。
佐和や蛍人は持っていないのか、手を膝に置いたままだ。
そこでようやく彼女は気付く。旭が席にいない事を。まさかと思い中央を見れば……。
「宮野さん、やっと気付いたね……そうなんだよ。次の対戦……」
第2対決にして早々と旭が抽選で選ばれてしまっていたのだった。
そうやって咲が悶々としている時、気付けば壇上の中心には第2対決で競う2人が並んでいた。
その2人を見た途端、奏が悶々としたままの咲に慌ててあるお願いをした。
「そんなに深く悔やむ理由は分からないけど……いつまでも引きずっていると、大変な事になる。
……しっかりと耳に詰めてね」
そう言って彼が咲に渡したのは耳栓。咲が辺りを見回せば柚太が耳栓の準備を始めていた。
佐和や蛍人は持っていないのか、手を膝に置いたままだ。
そこでようやく彼女は気付く。旭が席にいない事を。まさかと思い中央を見れば……。
「宮野さん、やっと気付いたね……そうなんだよ。次の対戦……」
第2対決にして早々と旭が抽選で選ばれてしまっていたのだった。