「大丈夫。最初負けてもまだボク達4人がいるから」

「5人ではないのですか……?」

「旭はハンデがあってもどうせ負けるから。思い切り、歌っておいで」

「は、はい……」


優しく微笑みながら咲を見送る奏に、顔を桃色に染めながらそれに微笑みを返す咲。

これではこの場にいる全員に2人が恋人同士だと疑われても仕方ない。

柚太と旭は“あとから大変になるな”とそんな焦りを感じていた。