「ちょ……!? 何、理事長なんて初めて見たんだけど!?」
「……よく知っていたな、奏」
「知っているも何も……鴻島先生がこんなにオドオドしているって事は校長か理事長、もしくは教頭でしょ?
校長はこんな人じゃなかったし、教頭先生の中でこんな人はいなかったし……。
だったら理事長かな、って」
その正体を見抜いた当の本人である奏も、実際の所は誰なのかは分かっていなかったようだ。
だがそれでも自分の正体を当ててくれた事に、理事長であるこの男は大喜びであった。
その喜びのあまり大半が“誰”発言をした事も忘れてしまっている様子。
「……よく知っていたな、奏」
「知っているも何も……鴻島先生がこんなにオドオドしているって事は校長か理事長、もしくは教頭でしょ?
校長はこんな人じゃなかったし、教頭先生の中でこんな人はいなかったし……。
だったら理事長かな、って」
その正体を見抜いた当の本人である奏も、実際の所は誰なのかは分かっていなかったようだ。
だがそれでも自分の正体を当ててくれた事に、理事長であるこの男は大喜びであった。
その喜びのあまり大半が“誰”発言をした事も忘れてしまっている様子。