「そ、それがだね……」

「話は聞かせてもらったぞ!!」


鴻島先生が意を決して来た理由を言おうとすれば、彼の背後から更に新たな人物の声が聞こえて来る。

太くも高くもない。つまりは男か女なのかも判別出来にくい声。

その声を発していたのは身長が180はあるんじゃないかと言う、スーツ姿の大きな男だった。

歳は鴻島先生と同じくらいか、若く見える容姿である。


「あ、貴方は……!」

「うんうん、そんなに驚かなくとも良い」


全員が驚きを見せている。

大男は笑いながら自分の登場に戸惑っているだろう7人をなだめようとするも……。