こうして特別科生徒会と普通科生徒会の、

今年度最後のカラオケ対決が行なわれることが決定した。


「ちょっと……良いかな?」


再びドアが開かれたかと思えば、里緒の後ろには特別科生徒会顧問である鴻島先生の姿があった。

その様子は何だかそわそわしていて、どこか態度がよそよそしい。

何があったんだろうかと7人は珍しくやって来た先生を見ながら思った。


「あの……先生、何かご用でしょうか?」


全員を代表するかのように咲が恐る恐る鴻島先生に尋ねた。

すると聞かれた当の本人である先生は、その答えを言いにくそうにしていた。