黙って柚太の選出理由を聞いていた5人。

旭と奏は自分達の事を考えてくれていたんだ、と柚太を見直す一方で。

咲は何故かショックを受けているようで、やや表情にかげりが見えていた。


「私だって、支える事出来ます……頼りないですか?」


咲の隣にいた佐和にだけその言葉は聞こえた。

どうやら咲は奏を支える事が1番向いているのが旭だと言われた事が、相当応えたらしい。

佐和はこう言う時なんて言うべきなのかをすぐに頭の中から見付けだし、佐和に小さな声でささやいた。