「別に……休んでいたのは2、3日程度ですから」

「2、3週間休んでいた位で嘆くようなテストの結果は今まで残していませんので。ご心配なく」


あまり表情を作らずに言う蛍人と、ニッコリと笑みを浮かべながらに言う奏。

その表情が彼らが発した言葉に対し、更に攻撃力が加わり。柚太の心は完全に折れてしまった。


「ふ、古瀬先輩大丈夫ですか!?」

「大丈夫だよ。咲ちゃん。ユズは頑丈だから。これ位の事でダウンはしないって」

「……していると思うんですが」


佐和達のその会話の間に、ゆっくりと柚太は立ち直りをして見せてからそして……。

話題を来年度から始まる“変な制度”に変えようとした。

それでも柚太が少しは傷つく要因になることには変わりはないのだが。