「柚太先輩達、遅れてすみません。あれ? 奏がいない……」
「榊先輩は調子が悪いそうなので、休んでもらっています」
「奏こういう所苦手だもんな、仕方ないか……」
少し苦笑交じりに呟けば、佐和が肩をポンッと叩くと笑いながら楽しそうに、
「旭君! 聞いたよー? 歌を歌うんだってね。楽しみにしているからね!」
とエールを送った。が、絶対に楽しみにしていないだろと旭以外の面々は感じていたのである。
その証拠に佐和の身体は僅かに震えていた。
「何でそれ知っているんですか!? 今言おうとしたのに……」
「宮野……正しくは宮野とさっきまで一緒にいた榊からだ」
「榊先輩は調子が悪いそうなので、休んでもらっています」
「奏こういう所苦手だもんな、仕方ないか……」
少し苦笑交じりに呟けば、佐和が肩をポンッと叩くと笑いながら楽しそうに、
「旭君! 聞いたよー? 歌を歌うんだってね。楽しみにしているからね!」
とエールを送った。が、絶対に楽しみにしていないだろと旭以外の面々は感じていたのである。
その証拠に佐和の身体は僅かに震えていた。
「何でそれ知っているんですか!? 今言おうとしたのに……」
「宮野……正しくは宮野とさっきまで一緒にいた榊からだ」