「何言っているんだよ」

「は!?」

「佐和も俺も“これ以上怪我人放っておいて遊べない”って言っているんだよ!」


佐和の代わりに柚太が威張るようにして言う。

その理由に、余計に納得のいかない郁人は反論しようとする。が……。


「郁ちゃん。これ以上はね……郁ちゃんが痛がっているの、もう耐えられない。
さっきは郁ちゃんが元気になるなら、って思って楽しんだけどね。
ワタシが楽しんで、郁ちゃんが無理していたら意味ないよ」


佐和がその反論するチャンスを奪った。

大好きな佐和のその訴えに郁人は何も言う事が出来ず。それに従った。


「……分かったよ」