「使って正解だったな」
「うん。でも……どうして優先パスが?」
「ああ、郁人のバカが持って来いって言ったんだよ。お前達がメリーゴーランドに乗っている間に」
佐和はここで初めて優先パスがどういった経緯であったのかを知り、納得する。
とはいえ優先パスを使ってでもやはり一気にスタート地点までは進めず。
最低でも10分は待たなければならない状況だ。
「……!? ど、どうぞ……」
どれくらい待つのかと柚太と佐和が和気あいあいと話していると。
突然、2人は前に並んでいるカップルに先に行くように勧められる。
そのカップルだけではない。その前にいた卒業旅行と思わしき集団も、1人で乗りに来た寂しい人も、次々と譲ったのだ。
「うん。でも……どうして優先パスが?」
「ああ、郁人のバカが持って来いって言ったんだよ。お前達がメリーゴーランドに乗っている間に」
佐和はここで初めて優先パスがどういった経緯であったのかを知り、納得する。
とはいえ優先パスを使ってでもやはり一気にスタート地点までは進めず。
最低でも10分は待たなければならない状況だ。
「……!? ど、どうぞ……」
どれくらい待つのかと柚太と佐和が和気あいあいと話していると。
突然、2人は前に並んでいるカップルに先に行くように勧められる。
そのカップルだけではない。その前にいた卒業旅行と思わしき集団も、1人で乗りに来た寂しい人も、次々と譲ったのだ。