「いいよ、別に。大した事ない怪我だし。僕1人で行ってくるから。無駄になるよ、そのパス」


他にも2人には迷惑をかけられないという事と出来れば今は1人でいたいという事。

その理由もあったが2人には決して言わず、郁人は2人の付き添いを拒んだ。

すると柚太が“意地っ張りだな”と呆れ、まだ30分時間がある事を伝える。

佐和もパスと言うのが何の事かまでは分からなかった物の、大体の言いたい事は柚太と同じであった。

郁人がそれでも拒もうとしたその時には……。