メリーゴーランドが3回、回った所で佐和達へと順番が回って来た。
待っている間、佐和と郁人の間には会話は全くなかった訳ではない。
ただ乗りこもうとした瞬間の郁人の顔は、どこか浮かない表情であった。
それは恥ずかしさを跳ねのけ、佐和と一緒に乗る事が出来るという喜びと緊張感からではない。
理由はその会話内容にあったのだ。
さかのぼる事数分前。突然柚太がいない事を良い事思ったのか、佐和は柚太に関する内緒話を郁人に持ちかけた。
「郁ちゃん、ユズと喧嘩するようになった理由はよく分からないけれどさ。
ユズと仲良くなってくれて本当にありがとうね?」
突然出て来た柚太の名前に、郁人はしばらく驚きを隠せなかった。
待っている間、佐和と郁人の間には会話は全くなかった訳ではない。
ただ乗りこもうとした瞬間の郁人の顔は、どこか浮かない表情であった。
それは恥ずかしさを跳ねのけ、佐和と一緒に乗る事が出来るという喜びと緊張感からではない。
理由はその会話内容にあったのだ。
さかのぼる事数分前。突然柚太がいない事を良い事思ったのか、佐和は柚太に関する内緒話を郁人に持ちかけた。
「郁ちゃん、ユズと喧嘩するようになった理由はよく分からないけれどさ。
ユズと仲良くなってくれて本当にありがとうね?」
突然出て来た柚太の名前に、郁人はしばらく驚きを隠せなかった。