「お化け屋敷はある意味1人で勝手に行ったくせに……」

「何か言った!?」

「別に……って、嫌な汗出て来た…………」


柚太がお化け屋敷での佐和の行動を思い出すと同時に、

あの幽霊の事まで思い出してしまったようで、寒さも相まってか鳥肌を立てた。


「……っていうか、本当に2人とも根性無し!
メリーゴーランドに乗るくらい、恥ずかしい事じゃないのに」


とうとう佐和は怒りだし、そこまで嫌がるならと言う事で佐和はたった1人で並びだした。

取り残された2人は呆然と立ち尽くす。怒る事はないだろう、と。

その反面で、一緒に乗ってやればよかったのかもしれないと後悔する。

一緒に乗ろうとしようも今更過ぎると感じたのか、その場から動く事も出来ない。