だからだろうか。郁人はその質問を柚太にそのままそっくり返すのだった。
思わぬ答えが返って来たのか、今度は柚太が顔を赤くした。
「なんで、俺があんな奴を好きになるとでも!?」
「……好きじゃなかったら、こんな所まで来る訳ないだろう?」
「だからっ! 俺はだな。アイツが危なっかしいことしないか監視をだな……」
ムキになって否定しようとするが、
郁人からすればそれは“好きだ”と明言しているのも同然であった。
何を言っても柚太は佐和に対する恋心を決して認めようとはしないだろう。
「……うん、やっぱり僕は君が嫌みたいだ」
「あ? ……って、何勝手にしめているんだよ!? お前の好きな理由聞いていないんだけど?」
思わぬ答えが返って来たのか、今度は柚太が顔を赤くした。
「なんで、俺があんな奴を好きになるとでも!?」
「……好きじゃなかったら、こんな所まで来る訳ないだろう?」
「だからっ! 俺はだな。アイツが危なっかしいことしないか監視をだな……」
ムキになって否定しようとするが、
郁人からすればそれは“好きだ”と明言しているのも同然であった。
何を言っても柚太は佐和に対する恋心を決して認めようとはしないだろう。
「……うん、やっぱり僕は君が嫌みたいだ」
「あ? ……って、何勝手にしめているんだよ!? お前の好きな理由聞いていないんだけど?」