「ねえ、おじいちゃん。ワタシも1人だから一緒に行こうよ」

「い、良いのかい? お嬢ちゃんの連れがモメているのは大丈夫かのう?」

「いつもの事だから大丈夫です! 本当に困っちゃいますよねえ……喧嘩しないでって言ったのに」


こうして佐和は前を並んでいたおじいちゃんと一緒にお化け屋敷の中へと入って行ったのだった。

自分の事で2人がモメているという事も知らずに。


「なんかね、今日はお孫さんが創立記念日でお休みだから娘さん……つまりその子のお母さんだね。
その人と4人で来たんだって。結構話が弾んじゃって楽しかったなあ……で、ユズ達は?」