「こんな所に……古瀬先輩!」

「あ、咲ちゃん。どうかしたの?」


柚太が食事を終えた頃、慌てた様子で咲が3人の元へとやって来た。

咲は佐和と蛍人も一緒だったと言う事に驚きつつも、用件を話し出した。


「この後ビンゴ大会じゃないですか」

「うん」

「でもその前に、急きょ遠山先輩が……」

「旭君が?」


3人の視線が咲に集中し、咲はその視線に何故か緊張をしていた。

だからなのか1番伝えるべき個所を言う前に深呼吸をし、気を落ち着かせる。