「寝ていますね」
「どうしようか? 起きるまで待ってみる?」
「いえ、このまま帰りましょう……! うん、その方が絶対……!」
「ごめん、やっぱり待ってみよう。というか、待ってクダサイ」
そばまで近寄ってから2人は改めて彼が寝ている事を確認する。
気持ち良さそうに眠っている奏をこのまま起こす訳にも行かず、
咲は蛍人の待ってみるかと言う提案を拒んだ。
拒まれると思っていなかった蛍人は引き返そうとしている咲の腕を掴み、
待つ事を強く願った。その手は何故か震えていた。まるで何かに怯えているかのよう。
「どうしようか? 起きるまで待ってみる?」
「いえ、このまま帰りましょう……! うん、その方が絶対……!」
「ごめん、やっぱり待ってみよう。というか、待ってクダサイ」
そばまで近寄ってから2人は改めて彼が寝ている事を確認する。
気持ち良さそうに眠っている奏をこのまま起こす訳にも行かず、
咲は蛍人の待ってみるかと言う提案を拒んだ。
拒まれると思っていなかった蛍人は引き返そうとしている咲の腕を掴み、
待つ事を強く願った。その手は何故か震えていた。まるで何かに怯えているかのよう。