「郁ちゃんはユズと違って素直に食べてくれたね。えらいえらい」
タイガーマスクのまま、嬉しそうに笑う佐和。その笑顔を眼鏡をかけていないと言う事や、
佐和がマスクを被っているからという事でよく見えない事はどうでもよく。
ただ佐和が自分をほめてくれたと言う事に郁人は感動した。
「さ、佐和ちゃん……」
「……あれ? 郁ちゃんも顔真っ赤。熱でも上がっちゃった? どれ」
佐和はここで初めてマスクを脱ぎ、自分の額を郁人の額にくっつけた。
恐らくこれも里緒が佐和に、“もし体温を測るんだったら、おでことおでこをくっつけると良いよ”
……とでも吹き込んだに違いないだろう。
突然の事に郁人は目を見開いたかと思えば頭の中が真っ白になり、思考が停止する。そしてそのまま……。
タイガーマスクのまま、嬉しそうに笑う佐和。その笑顔を眼鏡をかけていないと言う事や、
佐和がマスクを被っているからという事でよく見えない事はどうでもよく。
ただ佐和が自分をほめてくれたと言う事に郁人は感動した。
「さ、佐和ちゃん……」
「……あれ? 郁ちゃんも顔真っ赤。熱でも上がっちゃった? どれ」
佐和はここで初めてマスクを脱ぎ、自分の額を郁人の額にくっつけた。
恐らくこれも里緒が佐和に、“もし体温を測るんだったら、おでことおでこをくっつけると良いよ”
……とでも吹き込んだに違いないだろう。
突然の事に郁人は目を見開いたかと思えば頭の中が真っ白になり、思考が停止する。そしてそのまま……。