「はい、あーん」

「なあ、佐和……来てくれるのは良いんだけど…………」

「良いんだけど?」

「本当にその格好をする必要はあるのか? はたから見たらお前、変質者だぞ?」


再びベッドに潜り込んだ柚太に、おかゆを食べさせようとする佐和。

それなのに何故か“変質者”呼ばわりされてしまい、彼女は不思議がる。

柚太のその疑問は痛いほど納得出来る。旭は心の中でそう呟く。

今の佐和の格好はミニスカートのナース服姿。恐らく体育大会や文化祭で郁人が着た物だろう。

それだけならまだ良い。問題はもっと別の場所にあったのだった……。