「先輩の制服と荷物は私が部屋に届けておくのでご心配なく! では、いってらっしゃい!
今なら寮母さん玄関の所で出迎えたりはしないと思うから。早めにね!」
2人はこうして里緒に背中を押され、男子寮の柚太と郁人の部屋へと向かった。
1人はウキウキと。もう1人は幸先不安そうに肩を落としながら。
*
学食で手早く食器類を借り、男子寮へと行けば。里緒の言うとおり出迎える寮母さんの姿はなかった。
その為難なく佐和は寮に入る事が出来、そのまますれ違う男子もあまり佐和が来た事を気に留める様子もなく。
真っ先に柚太達の部屋に行くと思いきや、
最初に2人が向かったのは彼らの部屋から少し離れた場所にある物陰に身を潜めた。
佐和がその中身を確認する為だった。中身を見た2人の表情はひどく対照的であった。
今なら寮母さん玄関の所で出迎えたりはしないと思うから。早めにね!」
2人はこうして里緒に背中を押され、男子寮の柚太と郁人の部屋へと向かった。
1人はウキウキと。もう1人は幸先不安そうに肩を落としながら。
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学食で手早く食器類を借り、男子寮へと行けば。里緒の言うとおり出迎える寮母さんの姿はなかった。
その為難なく佐和は寮に入る事が出来、そのまますれ違う男子もあまり佐和が来た事を気に留める様子もなく。
真っ先に柚太達の部屋に行くと思いきや、
最初に2人が向かったのは彼らの部屋から少し離れた場所にある物陰に身を潜めた。
佐和がその中身を確認する為だった。中身を見た2人の表情はひどく対照的であった。