咲はどうする事も出来ず、ただ奏に“落ち着いて下さい”としか言葉をかける事が出来なかった。が……。
「先輩はその力が嫌いでも、私はその力を持つ先輩が好きですよ?」
「……え?」
無意識の内に言ってしまったその言葉にすぐに気付き、咲は顔を真っ赤に染める。
今すぐにでも逃げだそうと部屋から出ようとする咲を奏は呼び止めた。
「宮野さん待って……」
だがその言葉は今の先に届いている訳もなく。そのまま病室を飛び出した咲は、寮へと戻って行くのであった。
*
(な、何をやっているのでしょう……私は)
病院から少し離れたバス停でバスを待つ咲は、椅子に腰掛けひどく落胆をする。
「先輩はその力が嫌いでも、私はその力を持つ先輩が好きですよ?」
「……え?」
無意識の内に言ってしまったその言葉にすぐに気付き、咲は顔を真っ赤に染める。
今すぐにでも逃げだそうと部屋から出ようとする咲を奏は呼び止めた。
「宮野さん待って……」
だがその言葉は今の先に届いている訳もなく。そのまま病室を飛び出した咲は、寮へと戻って行くのであった。
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(な、何をやっているのでしょう……私は)
病院から少し離れたバス停でバスを待つ咲は、椅子に腰掛けひどく落胆をする。