「行くしかないって事ですね……」
大きな溜息を吐きガックリとする咲。それを見ていたのは丁度教室を出ようとしていた蛍人であった。
その視線に気付き、咲は蛍人の方を見た。蛍人はすぐに咲に何があったのかを聞く。
咲は答えに詰まった。まだ彼は来週の月曜日の事を知らないとは言え、
素直にこれからの事を言ってしまっても良い物でもない。でも嘘は出来れば言いたくない。
「ゆ、湯浅君……今日、これから生徒会室に行くんですよね?
だったら皆さんにお伝え出来ますか? 私、今日は急用があるので行く事は出来ない事を」
「……別に構わないよ? それくらいなら」
「あ、有難う……!! では私はこれで」
蛍人の返事を聞いてすぐに、そのままそそくさと教室を飛び出す咲。
その背中を見送った所で“何を慌てているんだろう”と思いつつも、
蛍人はゆっくりと生徒会室へと向かうのであった。
大きな溜息を吐きガックリとする咲。それを見ていたのは丁度教室を出ようとしていた蛍人であった。
その視線に気付き、咲は蛍人の方を見た。蛍人はすぐに咲に何があったのかを聞く。
咲は答えに詰まった。まだ彼は来週の月曜日の事を知らないとは言え、
素直にこれからの事を言ってしまっても良い物でもない。でも嘘は出来れば言いたくない。
「ゆ、湯浅君……今日、これから生徒会室に行くんですよね?
だったら皆さんにお伝え出来ますか? 私、今日は急用があるので行く事は出来ない事を」
「……別に構わないよ? それくらいなら」
「あ、有難う……!! では私はこれで」
蛍人の返事を聞いてすぐに、そのままそそくさと教室を飛び出す咲。
その背中を見送った所で“何を慌てているんだろう”と思いつつも、
蛍人はゆっくりと生徒会室へと向かうのであった。