青ざめて助けを求めようとする旭に、突き放すかのような言葉を浴びせる沢谷。

そんな彼にあたふたする旭に、遠慮なく水着幽霊は近付いて行き、そのまま彼の中へと飛び込んで行った。

旭はまた何か変な事をされるんじゃないかと悪い方向へと考えを張り巡らすのであった。


「はい、これを郵便に出して。切手とかは払えないからお願いね」


1時間くらいした頃、沢谷が水着幽霊が憑いた旭から受け取ったのは1通の手紙。

水着幽霊は何をするのかと思えば沢谷から紙とペンを借り、施設の名前の入った封筒を手に入れる。

すると後は沢谷の視線を気にする事もなく黙々と手紙を書き出したのだった。