「もうこの世界には拙者の望む者はいない。改めて天で探すとするか」


そう言い残し、沢谷の手によって再び天へと召されて行った。

特別科、普通科それぞれの生徒会メンバーは共に複雑な気分になる。

ずっと捜していた泰一がこの世界にいないと言う事に。

これではずっと捜し続けていたかなこは一体何だったと言うのだろうか、と。


「何で泰一さん諦めちゃったんだろう。まだかなこちゃん、ここにいるのに」


佐和が寂しそうに呟くのとほぼ同時。

水城が水城に戻った頃、予期せぬ出来事がとある人物の身に起こる事となる。