早朝5時、やって来たのは308号室の沢谷の部屋。

双方の生徒会メンバー一同と沢谷、彼と同室である水城（みずしろ）がずらりと顔を合わせる。

旭は部屋に入ると真っ先にショックを受け、柚太達を睨みつけた。

更には怒りをあらわにした発言をし始めたのだった。


「先輩達……オレが頼めないから、って…………何勝手な事を……」


声を震わせながらに言う旭のその声に覇気がほとんど感じられなかった。

柚太がその誤解を解こうとする前に、沢谷が静かにするように促す。


「事情は後で話そう。まずはするべき事があるから。
今から侍を水城の中に呼ぶ……水城が協力的で本当に助かる」

「別に良いって。人助けの一環なんだろ?」