「待ってろ、今救急箱持ってくるからな! それからお前の無事も伝えなければな」
有無を言わさず強制的にその場にしゃがみ込まされると、先生はそのまま救急箱を取りにその場を去る。
既にゴールをしていた咲と蛍人は騒ぎの中心に旭がいる事を知るやいなや、
先生がいなくなった事を見計らってからその本人に近付いた。
「と、遠山先輩……もうお戻りで…………って、どうしたんですか!? その怪我」
「転んだだけ。別にひどく見えるだけで実際はそんなひどくないから」
咲も蛍人も旭の単独行動の事を知らず、早くに戻って来た旭に疑問を抱くも。
やはり真っ先に目に飛び込んで来たのは赤く染めたその膝であった。
有無を言わさず強制的にその場にしゃがみ込まされると、先生はそのまま救急箱を取りにその場を去る。
既にゴールをしていた咲と蛍人は騒ぎの中心に旭がいる事を知るやいなや、
先生がいなくなった事を見計らってからその本人に近付いた。
「と、遠山先輩……もうお戻りで…………って、どうしたんですか!? その怪我」
「転んだだけ。別にひどく見えるだけで実際はそんなひどくないから」
咲も蛍人も旭の単独行動の事を知らず、早くに戻って来た旭に疑問を抱くも。
やはり真っ先に目に飛び込んで来たのは赤く染めたその膝であった。