「……うわ!?」


木の根っこにつまづき、勢い良く転んでしまう。

下がハーフパンツだったことが災いしてか、膝を大きく擦りむき血が溢れるように流れ出す。


「ったぁ……」

<チョット、大丈夫ナノ?>


かなこの心配する声をも無視して、再び歩を進める旭。

元々の体調の悪さも相まってか足取りはふら付いている。

耐えきれなくなったかなこは旭が油断した隙を見て、すぐ様旭と入れ替わった。